高千穂郷・椎葉山でハーバード、イェールの海外名門大学生とローカルを探求する。GIAHSスタディツアー開校!

こんにちは、高千穂郷食べる通信編集長の佐藤翔平です!

皆さん、「ハーバード大学」って知ってますか?じゃあ、イェール大学は知ってますか?名前はなんとなく聞いた事があって、海外のなんとなーくすごい大学ってイメージはありません?(笑)

タイムズ・ハイアー・エデュケーション発表の世界の大学ランキングでは、ハーバード大学は世界6位、イェール大学は8位という順位付けが行われています。

ちなみに日本の最高位は、東京大学の42位!!まじか東大より上なのかよ!!いま知った(笑)!

これだけで、上記2つの大学が「とりあえず、すごい大学なんやな・・・」ってというのが分かって頂けたかと思います。(具体的に何がすごいかは・・・すごいんですよねいろいろ)

そんなすごい大学に通うスーパーグローバルな学生たちが、GIAHSアカデミーの授業の一貫でこの高千穂郷・椎葉山地域のドドドローカルに来てくれました。

今回の授業の名は「GIAHSスタディツアー」。

簡単に言うと、「現地に行って、ちゃんと地域の生の声を聞いてお勉強する。そして、自分の頭で咀嚼して糧にする。」ツアーです。

今日はそのスーパーグローバル大学生と、GIAHSアカデミー生の1泊2日のGIAHSスタディツアーの様子をお伝えしようと思います。

スーパーグローバル大学生と、スーパーローカル高校生の混ざり合い


今回参加しているのは「海外のトップ大学に通う日本人学生」と、「宮崎の高校生」という組み合わせです!

・「海外のトップ大学に通う日本人学生」→ハーバード大やイェール大学等に通う大学生8名
・「宮崎の高校生」→地元の高千穂高校、五ヶ瀬中等教育学校、そしてえびの市の飯野高校から15名の高校生
こんなメンバーで今回のスタディツアーを回って行きます!
ツアーのスタート地は日本三大秘の1つ、椎葉村。ガイドさんの案内で、鶴富屋敷や椎葉民俗芸能博物館を巡ります。
日本三大秘境だけあってかなり昔の文化がまだ色濃く残っている地域でもあり、皆興味津津です。


次は、椎葉村の伝統農法である焼き畑を行ってる山の見学にやって来ました。
昨年の8月、GIAHSアカデミー1期生のメンバーも、正にこの場所で焼畑を体験させていただきました。

ただ、初めて来るメンバーは、
え?ほんとにこの斜面を下りて火入れとか種蒔きをやったの!?マジ??」と衝撃を受けていました。
やはり現場に来ないとわからないことは多いものですね。これぞスタディツアー。
こちらは地元の夜狩内集落の農家の椎葉さんに説明して頂きました。

この集落は世界農業遺産の認定を契機に焼き畑農法を再スタートさせたそうです。
事前に民俗博物館で焼畑の説明をしっかりしていただいたこともあり、質問もたくさん出ていました。

初日の夜の部、ディスカッション

初日は遅めの着ということもあり、椎葉村で1泊することに。

しかし、これからがスタディツアーのスゴイ所。夜でもみっちりディスカッション。テーマは「なぜ日本人はそこまで稲作にこだわるのか」。

焼き畑で雑穀を育てる文化を受け継ぎ、棚田を潤しす用水路を整備したこの地域にとっても関わりの深いテーマです。

密度の濃ゆい話しを大学生と高校生が交わします。

2日目のスタートは五ヶ瀬町の宮崎茶房さん

椎葉村から移動して2日目のスタートは、五ヶ瀬町の宮崎茶房さんでの茶摘みワークです。

宮崎茶房さんは以前たかちほごう食べる通信でも取材をさせてもらっており、肥料は有機、農薬は使用しないでお茶栽培に取り組まれています。

茶摘み、そして高千穂郷・椎葉山地域ならではのお茶の製法である、釜炒り茶の手炒りを体験します。

その後の手揉みも体験も。先人から受け継ぐ製法をお茶の感触を楽しみながら体験。先人の知恵を教わり、体験の最後には、早速自分達で摘んで炒ったお茶を飲ませてもらい、まだ青さが感じられるお茶を味わいました。

正に五感でお茶を感じられる体験でした!

高千穂町では棚田と用水路の歴史を

高千穂に移動して棚田と用水路歴史についての見学です。

日本棚田百選にも選ばれた栃又の棚田を見ながら、高千穂土地改良区の田﨑耕平さんからレクチャーを受けました。

作られた当初は、「木づち」と「のみ」を使い手掘りの工事をしていた時代の写真を見せて頂きながら用水路が出来た物語をお聞きして、いかに大変な苦労があって作られた用水路なのかを勉強しました。

水もとてもきれいで思わず、用水路に入水されてました(笑)

そういえばこうやって小さい頃遊んでいたのを思い出しますね!

日本の大学生でも珍しがるから、そりゃ珍しいですよ・・・(笑)

年に3回、用水路の周りの草刈りを行い、手入れも欠かさないこの水路。

今回はこの用水路の水源地にも行き、棚田の水管理の大切さと地域ぐるみでの維持の努力を目の当たりにしました。

水の美しさにはここでも感嘆の声が上がっていました。

終いには、一部生徒がそのまま泳ぎ始める場面も。

好奇心がモンスターか(笑)

夜神楽の文化についても学ぶ

次の学びは高千穂の夜神楽と農業の関わりについてでした。

百聞は一見にしかず、ということで地元の高千穂町の「五ヶ村神楽保存会」のみなさんに、3つ舞を見せて頂きました。

ここでも好奇心モンスター達の好奇心が炸裂!!!

その後の質問タイムでは、神庭の飾りや、どのように伝承されてきたのか、女性の神楽との関わりなど、様々な質問が飛び交い、なかなか終わりません(笑)

行った先々で、知らないことは理解するまで聞きまくる学生たち。熱量がすごかったです・・・

今回、イェール大学から参加している西尾 彗吾(にしお けいご)くんからはこんな感想をもらいました。

バスで少し移動しただけでも地域の風習や文化が大きく違うことに驚きました。そして、住民主体の意思決定をやっていることがカッコいいし、ずっと前の世代から様々なことを伝承していることがスゴイです。現場で直接話を聞くことで、どういうふうに農業がコミュニティに役立っているのかを知る事ができ、フィールドワークの重要性を改めて感じました。

 

深い考察の中で改てこの地域の良さを教えてもらった気がします。

2日目の夕食は共同作業でクッキング

2日目の夕食は、高千穂名物・かっぽ鶏を自分達で作るワークを行いました!

かっぽ鶏に使う、竹の切り出し班と

中身の具を仕込む班と、

炭火に火をつける班に、

分かれて準備開始!

竹の切り出しでは、地元のかっぽ鶏名人の佐藤光さんにレクチャーを受けながら慣れないナタでズドンとやります。

竹を切る、炭に火を起こす、おのおの割と苦戦してた様子でした。

これが高千穂郷椎葉山の暮らしなんだな。

2日目の夜もディスカッション

2日目の夜は、昨夜話しきれなった「なぜ日本人はそこまで稲作にこだわるのか」というテーマについて、再度議論しました。

参加生徒や大学生からは、間髪入れずに

米がおいしいから?

「大和」になりたかったから?

年貢として納めるのに管理しやすかったから?

米を食べること自体がステイタスだった?

などいろいろな意見が出まして、結局この日も23時過ぎまで熱く大学生と高校生が議論を交わしました。眠い・・・

最終日は、大学生と高校生の対話の時間

最終日のスタートは、前日のヒートアップしてた熱量のまま海外のトップ大学生と高校生との座談会タイム!

海外の大学で学んでいることや、勉強のやり方、どんな中学・高校生だったかなど、どのグループも盛り上がる盛り上がる!

海外と日本の価値観の違いに驚く高校生が多く、地元にいるだけでは聞けない内容にかなり勉強になっていた様子でした。

最後に座談会に続いて、現役ハーバード大生・髙島くんが、ハーバード大学での学生生活や自分の専攻である「エネルギー」について、学ぶきっかけになった事についてプレゼンしてくれました。

そのなかで『自分の「好き」を突き詰めることが、誰かのためにもつながっている』というメッセージを高校生に残しました。

共同体の中で学びが広がる

最後に今回のトップ大学生グループのリーダーであるハーバード大学の高島くんに今回のスタディツアーの感想を伺いました。

グループワークでも高校生が積極的でびっくりしました。今回は、複数の高校・大学が一つの地域に集まって本物の経験ができた。お互いに学び合う事ができたと思います。高千穂の人たちはコミュニティに誇りをもっていると感じました。そのような環境だから、高校生も地域や共同体の中で学びが広がるのでは無いでしょうか。

共同体とは、人と人とのつながりを指し、その中で学びを得ている事に大変興味を持たれていました。

スーパーグローバルには無い高千穂郷椎葉山地域の良さだと自分も感じています。

今回の経験は必ず生徒の糧になるでしょうし、地域の良さを改めて感じる場にもなったと思います。

高千穂高校に、こういったアクティブラーニングを通じて学べる場所が出来ていることを卒業生としてはかなり嫉妬心がありますが、僕も地域の大人として大学生に負けないくらい寄与して行きたいと思います。

それでは今日はこのへんで。

ではでは。

1 Comment

アバター vorbelutrioperbir

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