こんにちは、高千穂郷食べる通信編集長の佐藤翔平です!
今日は高千穂町の押方小学校にやってきました。
今日はなんでも、悪い大人がやってきて押方小学校の森を壊してしまう!という噂がありまして、これはなんとしても世の中に発表しないとまずいなと思い取材に入らせてもらいました。
果たしてそんな悪い大人がどこから出てきたものか。。。。
成敗してやる!!!!(鼻息荒く)
国土交通省 九州地方整備局 延岡河川事務所の皆さんと学ぶ、高速道路と地元の森や川
こちらは、今回の主人公の押方小学校4年生の6人です。
押方小学校の4年生は今年1年間で地域のことを調べてきたそうです。森を歩いたり、地域を歩きいろんな人に話を聞いたりと。
そうして調べていくうちに、この自然豊かな押方小学校の目の前に「高速道路」を作ろうと計画がある事を知ります。
「押方小学校の目の前に高速道路が出来る」というショッキングな事実を知り、その高速道路を作ろうとしている悪い大人に直接話を聞いてみよう!という流れで今日に至ります。
こんな感じスケージュールを決めて今日まで持ってきたそうです。最近の小学生はスケジュール管理が出来ていて、私より仕事がしっかりしていますね。
もうドラクエに例えるなら、この日のためにレベル上げを行い、アイテムをそろえデスタムーア(ラスボス)まえのセーブポイントにいる気持ちでしょう。
そう、なにが言いたいのかと言うと準備万端ですね。
そして今回、高千穂町から五ヶ瀬町を結ぶ高速道路を押方小学校の眼の前に作ろうとしている、悪い大人の代表として押方小学校の4年生に高速道路のことを教えてくださるのは国土交通省 九州地方整備局 延岡河川事務所調査第二課の白石さん(以下白石さん)です!
白石さん
お、さっそく自分の罪を認めない大人の悪いところができたましたね。
ここから白石さんが押方小学校の4年生にどう説明を行うのか見ものですね。
ところで本日の説明資料はこちらだそうです。
む、見た所、、詳しく教えてくれるみたい。。。
案外悪い大人ではないのかも。。。
道路の成り立ちをプロに聞く
そこから、白石さんは大きな地図を使いなら高千穂町周辺の道路の成り立ちを教えてくれました。
白石さん
昔の道路から、今の道路の成り立ちを写真を使いながら説明してもらいました。白石さんの悪い大人度が下がっていきます。
押方小学校の児童も、真剣に聞いていました。道路の成り立ちを聞いて、なんで道路の必要なのかをわかってきたみたい。
道路作るときにはここを気をつけます
道路を作る時は、
- 道路の車の量を調べる。今の道路の状況を調べる。
- 道路が必要なのか?を考える
- 道路をどこに通すかを考える
- その道路周辺の環境について調べる
なんだそうな。
やっとここで、児童が気になっていた道路周辺の環境についてのお話です。
化けの皮を剥いでやる!!と言わんばかりの勢いで子どもたちは白石さんの話を聞きます。
白石さん
環境調査は、昆虫採集に始まり、川に入って水性生物を取ったり、夜間の昆虫調査を行ったり、住んでいる動物の調査など多岐に渡るそうです。
地上の次は、空の生き物の調査。
鷹などの猛禽類の調査を行い道路を通したときに鳥類にも影響が無いように最大限務めるそうです。
植物などでも、そこでしか生きられない植物や動かすことが難しい植物は標本にしてちゃんとその植物が生息していた証を残すそうです。
勉強なるなー・・・・
これにはやっと児童も笑顔を!!!
白石さん実は悪い大人じゃなかったんだ!!ごめんね、白石さん・・・
そのほかにも白石さんはいろんな事を教えてくれました。
白石さん
児童たち
白石さん
児童たち
白石さん
児童たち
白石さん
児童たち
白石さん
小学生からの質問が結構詰めてくる内容自分も胸がキュッとなりましたが、丁寧に押方小学校の前に出来る高速道路の説明をしていただいた白石さん。
白石さんはやっぱり悪い人じゃなくていい人だったんだね。
押方小学校4年生の6人からお伝えしたいこと
最後に、押方小学校4年生のみんなから大切なメッセージがありました。
今日の白石さんとお話をするまで、アンケートを全校生徒に取って、
高速道路が出来ることを知らなくて、勝手に決まってたことに驚いたとの声もあったり、
しかも、アンケートで高速道路が出来ることについては、しかも反対が多数ってことも判明!
反対の理由は、森の学校じゃなくなる、自然が壊されるなど地元を思っての意見が多いようでした。
ただ、今日の白石さんからの話と、調べてきた中で、自然を大切にする高速道路もあることを知り、地元の自然や動物を守って高速道路を作って欲しいと思いを伝えいました。
まさか、提言書まで用意されているとは
最後に、児童から3つの提言が悪い大人の皆さんへ渡されました。
1,道路沿いに大きな木を植えたり、新たな生き物が住める池をつくったりするなどこれまでよりもたくさんの生き物が過ごしやすい環境を作ってほしい。
2,車の音が聞こえない、排気ガスで空気がよごれないなど、押方小学校のみんなが安心して学校生活を送れるような道路にしてほしい。
3,橋の柱にツタをはわしたり、道路を木で隠したりするなど、学校からの景色も自然いっぱいでみんなが心地よく学校に来られるよう、道路ができても「わたしの学校は”森の学校”」と胸を張って言えるような道路にしてほしい。
以上3つのことを守って、緑豊かな森の学校を守ってほしいと提言しました。
これには白石さんもうなずきながら、話を聞いていました。
さらにそこからこちらの提言書にまとめて渡していました。
いやー、涙がでますね。
ここまで形にして渡されると、どうにかせんといかんねってなるし、後々形に残るからいいですよね。
しっかりと提言書を渡しました!これで押方小学校の緑も守られますね!
高速道路が出来ることは悪いこと?いいこと?
最終的に、子どもたちも地域学習を通じて高速道路が山の木々や動植物に最大限配慮されて作られることがわかって納得した様子でした。それに、高速道路が出来ることでのメリットも直に大人の方から聞けてよかったみたいです。
白石さんも
白石さん
と、おっしゃっていて、神回だなぁとずっと自分も関心していました。
世界農業遺産におけるこの地でも開発とは縁遠いわけではないので、こうやって地域の良さを知りながらバランスをとって生活することも大事かなと思います。
それでは今日はこのへんで。
ではでは。
コメントを残す